人生の空欄を埋めていく旅

勝手気ままにいきていきたい人のブログ

『好きなことだけして生きる』という最近の潮流について考えてみた

 

ここ最近、好きなことだけして生きろという本をよく見かける。

 

それはいいことなのかもしれないが、

危険な思想であることもここでは述べておきたい。

 

そもそも、こういう本を書く著者は、

我慢・努力が美徳とされており、

ついつい辛い方向へと自分を追い込んでしまう

日本人に向けて書いているという

背景を抑えなければならず、

「それであればいっそ好きなことだけ

して生きると言った方が彼らの心が

安らぐだろう」と思い、

あえて言い切りの表現にしなければ、

日本人には響かないのであろう。

 

だが、そもそも世の中好きなことだけでは

生きられない。どんなに別荘やリゾート地に住んでいても

お金がいるし、掃除をしなければならない。

要は何かしらの我慢の代償に、

好きなことだけの生活は成り立っている。

 

だが、世の中にあるのは現象だけで、

それに対し、感じるところは人それぞれである。

自分の内なる世界を変えることはでき、

今自分のやっていることを好きなことに

変えることは意識で簡単だ。

 

つまり何が言いたいかというと、

世の中のあらゆることを好きになっていけば、

自然と楽しいことだらけになる、

ということだ。

 

我慢を強いられるものを思い浮かべてみよう。

仕事、勉強、掃除、その他雑務、行列、

人混み、満員電車、テレビのない生活、無駄遣い。

もっと言えば、嫌われる自分。

一見、世の中ではマイナスに取られがちだが、

それらすべてを楽しんですることができるのであれば、

世の中は楽しいものとなる。

 

それが好きなことだけ生きる

という本質であり、要は自分の考え方を

変えろという啓示なのである。