空の上での七並べ

いがもっちの意外かも

若者が出逢っておきたい100の物語 Reserve.st

Track11 THESIS

僕が大学3年生のときだ。

僕が所属する学科は3年生の頃からゼミに配属する決まりになっている。

ちなみに僕は比較国際教育学というゼミに所属した。

日本語もろくに喋れない男がいかに外国について学べというのか。

意味がわからない。

それはさておきゼミの先生はかなーり適当だ。

いきなり外国に行くからということでゼミが休みになったり、逆に僕たちが勝手にゼミを休んでもお咎めなしだ。

はじめの方のゼミでは3年生の僕たちは卒論のテーマを決める段階だった。

ちなみに僕はオーストラリアのアボリジニについて研究する予定だったが、結局変わった。

そもそもモンゴルの教育が行いたいと言ったのだが、

「文献少ないからやめたほうがいいよ」

と言われ、

アイヌ民族とかどうよ」

「あっ、アイヌいいっすね」

「けど、あれか日本のことはダメか」

……いや、知らねーよ。担当者あんただろ。

「じゃあ、あれだ。オーストラリアのアボリジニとかどう?」

そんなわけでアボリジニに関する教育について研究することになった。

まあ、それもさておき、とあるゼミでその適当担当教諭が「卒論3年生のうちに書いちゃいなよ。3年生のうちに書いて遊んじゃうんだよ」

と言ってきた。

なるほど。

これはいい。

通常2年間かけてゆっくりじっくりしたためる卒業論文を、

わずか1年で完成させてしまう。

これぞコペルニクス的転回なり。

 

Track12 THE VERY MAN

漢の中の漢と聞いてどんな人を思い浮かべるだろうか。

スポーツ神経抜群で筋肉ムキムキの武◯壮みたいな人物か。

人それぞれ意見があると思うが僕が大学生時代に出会った男はまさに漢の中の漢であった。

彼は体育会系出身で男ノリにうるさい男だった。

笑いか女どちらを取るかといえば迷うことなく笑いを取るような漢であった。

だから飲み会の席などでも、

「おい、お前これ以上やると女子がひくぞ」

と言われても、

「知ったこっちゃない。これくらいで引くような奴は女子ではない」

などと意味不明なことを言い全く引き下がることがなかった。

そんなんだから生まれてこのかた20いくつで彼女いない歴=年齢の漢であった。

そんな彼に恋愛感について尋ねてみた。

すると彼は、

「俺は女に対してオープンだ。いつでも付き合う準備はできている。だが、女が寄り付こうとしないのだ。ならば仕方ない。俺は悪くない」

と真っ向から持論を展開した。

こんな彼を漢の中の漢と思うのは僕だけだろうか。