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空の上での七並べ

いがもっちの意外かも

若者が出逢っておきたい100の物語 Reserve.st

Track7 NIGHT PARK

君と出逢ったのは大阪だった。

とあるイベントで知り合ってその後、一緒に食事をした。

僕は次の日、地元に帰ることが決まっていたから今日までしか会えないことがわかっていた。

食事の後、街を見下ろせる高台にある夜の公園に行く。

コートをなびかせ夜風に当たる君は何を想うのか。

それから夢について語り合うことにした。

僕の番が来て夢について話すと君は、

「本当にそれが君の一番の夢なんやな?」

その言葉に僕の自信が揺らいだ。

「いや、あっちの方かもしれないな……」

急に自信をなくした僕は彼女に同意を求めるように答える。

僕の心を見透かしたのであろう。

彼女は、

「いや『かもしれないな』じゃなくて。そんな夢なん? そんな器の小さい人間じゃないやろ?」

きつく叱ってくれた。

君はどこまでも僕を僕以上に信用し、期待てくれたからきつく叱ってくれたのだろう。

男よりも男気が溢れていた君の姿は今も目に焼き付いている。

 

Track8 TIME IS MONEY

今回は珍しく完全なノンフィクション。

電話を発明した人物は?

そう、アレクサンダー・グラハム・ベルである。

スコットランド生まれの彼は身内にろう者(耳が不自由な人)が多かったためか、聴覚やスピーチの研究を行い、そこから着想を得た電話の発明で一躍有名になった。

ところが実はもう一人。

ベルが特許を申請した日と同じ日に2時間遅れで特許を申請した人物をご存知だろうか?

エリシャ・グレイである。

アメリカの発明家である彼は電話を発明することに成功したが、2時間の差でベルに発明権利の座を譲ってしまった。

たった2時間。

その2時間の差で二人は歴史に名を残すかどうかという大きな差になった。

エリシャ・グレイもこの事件のためかある意味歴史に大きく名を残したと言える。

それでも敗北者のイメージがついてしまって本人としては不本意な結果だろう。

時間はとても貴重なものだということを教わった。