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空の上での七並べ

いがもっちの意外かも

ハヤシライスで世界を救え!! 下準備

 ハヤシライス。

 カレーライスが席巻する現代においてその地位は決して高くない。

 カレーライスをどうしても食べたくなる日はあるがハヤシライスをどうしても食べたくなる日というのはあまり聞かない。

 そんな料理界のポジション争いをはかる彼らに救いの手が。

 S店長と僕の二人の英雄が手を差し伸べることになったのだ。

 地下活動を続け、水面下で脚光を浴びることを待ち続けている彼らの大逆襲が今はじまろうとしていた。

 S店長。言わずと知れたカリスマアラサー男子。

「俺!?」や「魚!?」などの名言を生み出す彼の言葉の数々は言ってしまえば最早、迷言であることに疑いの余地はない。

 公務員にオサラバした彼が次に手がけるのがこのハヤシライス作りであった。

 僕。しがない、いち地方大学生。

 高校生の頃から縦横無尽に学校優等生として学校デモクラシーの頂点を極めし男であったが、天狗になって王座に踏ん反り返る男を神様が見逃すはずはなかった。

 浪人が確定し、

「受験番号落ち(スプリットスピリッツ)」

「あらかじめ定められた不合格(フェイルドフェイト)」

「確定二浪(フォールインオール)」

 の異名を持つこととなった。

 今回、世の中の異端者として名を馳せるワールドエンドな二人が美味しいハヤシライス作りに挑む。