読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いがもっちの意外かも 

今まで経験したひょんなことをつらつらと書き述べるもまたいとをかし

圧倒的な負を描く天才 石田スイ

いや、東京喰種ってどないやねん。

 すごく暗いお話で家に引きこもって読んでいると鬱になってくる。

 何が暗いかって救いようのないことが多いということ。

 戦いの不条理、虚しさが嫌というほど伝わってくる。

 グール側に感情移入したかと思うと、今度はCCG側に移入してしまう。

 戦ってる連中だけに被害が加わるのであればまだ良いが、戦いとは無関係な家族、仲間にまで被害が及んでしまう。

 家族を殺された恨みで敵の家族を殺し、敵はまたその恨みで家族を殺しにくる。

 グールの側にも人間の側にも戦いから生まれる憎しみの連鎖を描いている。

 

主人公の金木(佐々木)はグールであり人間という中間地点に立つものである。

 しかし、そんな彼もまたこの戦いで多くのものを失ってしまう。

 狭間にいるから両方を結びつけるものとはならない。

 坂本龍馬は第三者という立場で長州と薩摩の同盟を締結させるに至ったが、金木はグール、人間、どちらともから疎まれ危害を加えられる。

 

終わりのない戦いに巻き込まれてしまった一人の少年は、次第に圧倒的な負の渦の中に放り込まれていく。

 彼はもうその負の輪から逃げ出すことはできないのだろう。