空の上での七並べ

いがもっちの意外かも

経済産業省に電話してみてよう

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 ※以下は経済産業省に電話するときにコピペして勝手に使用してもらっても構いません。著作権はこのブログの著者にあります。もしそれでも気になる方がございましたら経済産業省さんに許可をいただいてください。経済産業省さんご協力の方ありがとうございました。

 

  僕は経済産業省に電話をかける。

「……はい、こちら経済産業省〜〜〜〜です」

 まるで秘書のような受け答えをするいかにもしっかりした女性の声が電話越しに聞こえてきた。おそらく彼女は凛としていて美しいのだろう。

「はい、自分は◯✖️大学の〜〜というものですが、(要件を言う)」

 僕は勇気を振り絞り用件を伝えた。もうすでに僕は引き下がれないところまで来ている。口下手でも泥臭くてもなんでもいい。丁寧に、丁寧に案件を伝えるのだ。ここで引き下がることはできねーだろうよい。

「それでしたら、地域経済産業グループ 地域産業政策課でございますね。内線でおつなぎしますので少々お待ちください」

 与えられた『束の間の休息(Sabbath)』。僕は一つ深呼吸を行なった。緊張した場に穏やかな風が流れ込む。しかしあまりに緩み切ってもいけない。集中力は持続させておかねばならなかった。

 しかし意外だった。正直、最初はたかをくくっていた。経済産業省の方ともなると多忙の身でこんないち大学生の電話に構っている暇はないと。一蹴されて終了(ジ・エンド)かと思っていた。しかしやはり普段から国に尽くしているためか国民を無下に扱うようなことはしなかった。

 そのような思考はつなぎが終わり一瞬で閉じられるのだった。

「はい、こちら〜〜〜〜」

 お次は30〜40代の若い男性ときたか。やはりこちらも電話対応に慣れているいかにも大人の雰囲気な男性だ。

「はい、自分は◯✖️大学の〜〜というものですが、(要件を言う)。というわけで地域産業の活性化に成功している具体的な地域ってありますでしょうか?」

 僕は先ほどの女性に行なった質問を再び試みる。こうした地道なことが結果に身を結ぶのだ。

「なるほど。結論から言いますとデータなどからどこの地域が産業の活性化に成功しているということは一概に言うことはできません」

 男性は申し訳なさそうに答える。

「なるほど」

 やむを得ないだろう。こういう帰結も当然考えていたことだ。

「ですが」

 男性は起死回生ワードを口にする。おおっ! なんでしょうか?

「私個人が知っている面白い取り組みをしている地域なら教えることはできますが、それでよろしいでしょうか?」

 男性はあくまで礼儀正しく僕に言う。

 はい! もちろんですとも!

 それで構いませんよ。こちとらしがない大学生なんですから。

「まず一つ目が徳島県神山町。ここは町の全域にインターネット回線が張り巡らされていて、どこにいてもネットが使える、いわばノマドワークができ東京などから企業誘致をしている町です。そしてもう一つは岡山県真庭市。ここは岡山県の山間地域に属しながらバイオマス産業で発展してきています」

 軽い説明でこれだ。おそらくこれはほんの一部でしかないことが電話越しからでも伝わってきた。ちなみに僕はどちらの地域も知らなかった。

 必死でメモを取る僕。すると、

「サークルで地域活性化みたいなことをやってるんですか?」

 大学生が電話してくるのが珍しいのか向こうの方が興味を持って聞いてきた。

 まさかあの短い電話から素性がバレたとでも言いたいのか!?

 冷や汗を掻きバレないように僕は平静を装った。

「はい、そうですね」

 次にどんな一手が来るのか? 僕は緊張して待ち構える。しかしそんな僕の内心とは裏腹に男性は半笑いで、

「頑張ってください」

 と言うだけだった。

 完膚なきまでの敗北。久々に味わった。

 やはり人生において一度は経済産業省に電話しておくことは重要である。